腫上はれあが)” の例文
眼の下へポツリとおかしな腫物できものが出来て、其の腫物が段々腫上はれあがって来ると、紫色に少し赤味がかって、たゞれてうみがジク/″\出ます、眼は一方腫塞はれふさがって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たまには見る/\先達せんだちの唇が腫上はれあがるやうな毒草にも出会でくはしたが、仲間は滅多に閉口しなかつた。
背中左之方ひだりのほう一寸程突創つききず一箇所、創口腫上はれあがり深さ相知不申あひしれまをさずえり切創きりきず一箇所、長さ三寸程、深さ二寸程、同所下之方しものほうに切創一箇所、長さ一寸五分程、深さ六分程、左耳之わきに切創一箇所、長さ一寸
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そうしてその紫に腫上はれあがった顔へ、限りなく悲しそうな眼を落した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と云われ、正孝は前へ摺寄り、伊之助の足の腫上はれあがりし様子を見て