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一条
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ひとくだり
ふりがな文庫
“
一条
(
ひとくだり
)” の例文
旧字:
一條
僕は下女に金をもらった覚えはないが、財布の
一条
(
ひとくだり
)
は実地の話だった。僕の
幼友
(
おさなとも
)
だちで今、名を知られている人は、山口弘一という人だけだ。
僕の昔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それにつきては
一条
(
ひとくだり
)
のもの語りあり、われもこよいはなにゆえか
寝
(
いね
)
られねば、起きて語り聞かせん」とうべないぬ。
文づかい
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
松任
(
まっとう
)
より柏野水島などを過ぎて、手取川を越ゆるまでに源平島と云う小駅あり。里の名に
因
(
ちな
)
みたる、いずれ盛衰記の
一条
(
ひとくだり
)
あるべけれど、それは
未
(
いま
)
だ考えず。
一景話題
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(私には限らない、当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)
信乃
(
しの
)
が
滸我
(
こが
)
へ発足する前晩
浜路
(
はまじ
)
が忍んで来る一節や、
荒芽山
(
あらめやま
)
の
音音
(
おとね
)
の隠れ家に
道節
(
どうせつ
)
と
荘介
(
そうすけ
)
が邂逅する
一条
(
ひとくだり
)
や
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「それにつきては
一条
(
ひとくだり
)
のもの
語
(
がたり
)
あり、われもこよひは何ゆゑか
寝
(
いね
)
られねば、起きて語り聞かせむ。」と
諾
(
うべな
)
ひぬ。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
晃
委
(
くわ
)
しい事は、夜すがらにも話すとして、知ってる通り……僕は、それ諸国の物語を聞こうと思って、北国筋を
歩行
(
ある
)
いたんだ。ところが、自身……僕、そのものが
一条
(
ひとくだり
)
の物語になった訳だ。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
声の
綾
(
あや
)
に、我を忘れて、道成寺の
一条
(
ひとくだり
)
の真紅の糸が、
鮮麗
(
あざやか
)
に織込まれた。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
条
常用漢字
小5
部首:⽊
7画
“一条”で始まる語句
一条路
一条道
一条兼良
一条一
一条下
一条廓
一条町
一条縄
一条忠衛
一条大蔵卿朝成