“滸我”の読み方と例文
読み方割合
こが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(私には限らない、当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)信乃しの滸我こがへ発足する前晩浜路はまじが忍んで来る一節や、荒芽山あらめやま音音おとねの隠れ家に道節どうせつ荘介そうすけが邂逅する一条ひとくだり
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
芳流閣の屋根から信乃と現八とが組打して小舟の中に転がり落ち、はずみに舫綱もやいづなが切れて行徳ぎょうとくへ流れるというについて、滸我こが即ち古賀からは行徳へ流れて来ないという説がある。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ところで信乃がいよいよ明日は滸我こがへ旅立つという前晩、川狩へ行って蟇六ひきろくの詭計にめられてあぶなく川底へ沈められようとし、左母二郎さもじろうに宝刀を摩替すりかえられようとした神宮川かにはがわというは古名であるか
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)