“一条廓”の読み方と例文
読み方割合
ひとすじくるわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれ聞け……寂寞ひっそりとした一条廓ひとすじくるわの、棟瓦むねがわらにも響き転げる、わだちの音も留まるばかり、なだの浪を川に寄せて、千里のはても同じ水に、筑前の沖の月影を、白銀しろがねの糸で手繰ったように、星にきらめく唄の声。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)