“いちぶしじゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一部始終66.7%
一伍一什33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小六ころくから一部始終いちぶしじゆういたとき宗助そうすけはたゞおとうとかほながめて、一口ひとくち
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
武さんはそこにたたずんだまま、一部始終いちぶしじゆうをK先生に話した。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
蓮華寺を脱けて出ようと決心する迄の一伍一什いちぶしじゆう——思へば涙の種——まあ、何から話して可いものやら、お志保には解らない位であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
祖母は涙をこぼしながらも、落着いた言葉で、一伍一什いちぶしじゆうを話した……孫の雪子は學校通ひの途中で出會つてゐたある若い會社員に誘惑されて、今ではその家へ寢泊りしてゐるといふことだつた。
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
と言つて、それから蓮太郎は聞いて来た一伍一什いちぶしじゆうを丑松に話した。高柳が秘密に六左衛門の娘を貰つたといふ事実は、妙なところから出たとのこと。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)