“紳商”の読み方と例文
読み方割合
しんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らは皆紳商しんしょうの子弟にしていはゆるゼントルマンたるの資格を作るため、年々数千金を費やす事を確め得たり。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
江戸川乱歩えどがわらんぽさんの有名な小説に『陰獣いんじゅう』というのがありますが、あの内容なか紳商しんしょう小山田夫人おやまだふじん静子しずこが、平田ひらた一郎という男から脅迫状きょうはくじょうを毎日のように受けとる件があります。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
公正なる人格は百の華族、百の紳商しんしょう、百の博士をもってするもつぐないがたきほどたっときものである。われはこの人格を維持せんがために生れたるのほか、人世において何らの意義をも認め得ぬ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)