“睦言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むつごと96.0%
さざめごと4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初恋にう少年少女のたわいのない睦言むつごとりに過ぎないけれども、たがいに人目をしのんでは首尾していたらしい様子合いも見え
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
他愛のない睦言むつごとに過ごす半日の二人の仲には、どんな恋の飽満がかもされたかと思われるのですが、そうしつつ、恋は一歩もすすみません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぽかぽかと暖い夜の空気……甘く鼻をつ野草の匂……雌雄めおの夜烏の睦言さざめごと……。
死の復讐 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)