“むつごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
睦言92.3%
喃語3.8%
睦語3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他愛のない睦言むつごとに過ごす半日の二人の仲には、どんな恋の飽満がかもされたかと思われるのですが、そうしつつ、恋は一歩もすすみません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
凝乳スメターナをべつとりつけた肉団子ワレーニキを食ひながら、煖かい家の中で、おしやべりで愛想のいい女主人と喃語むつごとを交はすのが悪からう筈はない。
あるいは大海原おおうなばらの波の上に、あるいは細渓川ほそたにかわの流れのほとりに、つきぬ睦語むつごとかたり明かし、東雲しののめの空に驚きては天に帰りぬ。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)