“潯”の読み方と例文
読み方割合
ほとり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは大海原おおうなばらの波の上に、あるいは細渓川ほそたにかわの流れのほとりに、つきぬ睦語むつごとかたり明かし、東雲しののめの空に驚きては天に帰りぬ。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)
されど治子は一度われをこの泉のほとりに導きしより二年ふたとせに近き月日を経て今なおわれを思いわれを恋うてやまず、昨夜の手紙を読むものたれかこの清き乙女おとめあわれまざらん。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この夕は空高く晴れて星の光もひときわあざやかなればにや、に入りてもややしばらくは流れのほとり逍遙しょうようしてありしが、ついに老僕をよびて落ち葉つみたる一つへ火を移さしめておのれは内に入りぬ。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)