“潯陽江頭”の読み方と例文
読み方割合
じんようこうとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
潯陽江頭(じんようこうとう)の詩は嘘ではない。つい瀬戸内の向う岸へ、汽船のベッドで寝ながら行くのでさえ、埠頭の別れはへんにわびしい。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしは提げてきた正宗の罎(びん)を口につけて喇叭(らっぱ)飲みしながら潯陽江頭(じんようこうとう)夜送レ客よるきゃくをおくる、楓葉荻花秋瑟々(ふうようてきかあきしつしつ)と酔いの発するままにこえを挙げて吟じた。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
訊いてみると、客の求めに応じてあるく琵琶芸人ということであり、宋江はふと、かつての一夜、穆家(ぼくけ)の宴で聞いた「潯陽江頭(じんようこうとう)……」の忘れがたい一曲など思い出して、ついそれを呼ばせてみた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)