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潯
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ほとり
ふりがな文庫
“
潯
(
ほとり
)” の例文
あるいは
大海原
(
おおうなばら
)
の波の上に、あるいは
細渓川
(
ほそたにかわ
)
の流れの
潯
(
ほとり
)
に、つきぬ
睦語
(
むつごと
)
かたり明かし、
東雲
(
しののめ
)
の空に驚きては天に帰りぬ。
星
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
されど治子は一度われをこの泉の
潯
(
ほとり
)
に導きしより
二年
(
ふたとせ
)
に近き月日を経て今なおわれを思いわれを恋うてやまず、昨夜の手紙を読むものたれかこの清き
乙女
(
おとめ
)
を
憐
(
あわれ
)
まざらん。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
この夕は空高く晴れて星の光もひときわ
鮮
(
あざ
)
やかなればにや、
夜
(
よ
)
に入りてもややしばらくは流れの
潯
(
ほとり
)
を
逍遙
(
しょうよう
)
してありしが、ついに老僕をよびて落ち葉つみたる一つへ火を移さしめておのれは内に入りぬ。
星
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
この泉の
潯
(
ほとり
)
にて行きあう年若き男女の旅人のみは幾度か幾度か代わりゆき、かつ若者に伴いし
乙女
(
おとめ
)
初めは楽しげにこの泉をくめどたちまちその手を差しいれてこれを濁し、若者をここより追いやりつ
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そして水の
潯
(
ほとり
)
をとぼとぼとたどって
河下
(
かわしも
)
の方へと歩いた。
河霧
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
潯
漢検1級
部首:⽔
15画
“潯”を含む語句
潯陽江
潯陽
潯陽江上
潯陽江頭
海潯
潯陽楼
潯陽江正庫
潯陽湖