“河下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわしも72.7%
かはしも18.2%
しも9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は腕を組んだまま、ちょいと羨しそうな眼を挙げて、その若者を眺めたが、やがて彼等の群を離れて、たった一人陽炎かげろうの中を河下かわしもの方へ歩き出した。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
河岸かしへ出るともう煙花はなびの見物人が続続ぞく/\と立て込んで居る。警固の兵士が下士かしれられて二けんおきぐらゐに配置されて立つて居た。河下かはしもへ向いて自分等は歩いて居るのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
松公が河下しもへ投げ込んだんだが、それが、お内儀、不思議なこともあったもんさのう、川を上ってお定婆さんの手に引っかかってたってえから、なんときつい執念じゃあごわせんか。