“睦仁”の読み方と例文
読み方割合
むつひと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新聞は皆黒縁くろぶちだ。不図新聞の一面に「睦仁むつひと」の二字を見つけた。下に「先帝御手跡」とある。孝明天皇の御筆かと思うたのは一瞬時いっしゅんじ、陛下は已に先帝とならせられたのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして、その沈黙の留学生は、天皇の御名みな睦仁むつひとと申し奉ることを知らなかったのだろうと思ったのである。併し僕はこの記事を読んでから、眼を瞑ってしばらく思に耽っていた。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)