“目色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めつき65.0%
めいろ25.0%
まなざし5.0%
めざし5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島がてたような顔をして、そこへ坐ったとき、父親がかたい手に煙管きせるを取あげながら訊ねた。お島はうるんだ目色めつきをして、黙っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女のほうでもそれと心付いたが春子の前をはばかって、何ともいわず、唯それとなく目色めいろ会釈えしゃくをした。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お光はたとえようのない嫌悪けんお目色まなざしして、「言わなくたって分ってらね」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
彼はこれと争ひてなほも抑へぬ。面色はやうやく変じて灰の如し。婆はおそれたる目色めざしを客の方へ忍ばせて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)