“人間業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんげんわざ96.2%
にんげんごう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうも人間業にんげんわざでは癒るまいよ。それがために世間のことは一向わからぬ、近藤や土方は無事でいるか、芹沢との折合いはどうじゃ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「おう、いつぞやは、眼ざましいお働き、人間業にんげんわざとも思われなかった。しかも、さしたるお怪我もなかったそうな。……祝着しゅうちゃくの至りです」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや禽獣きんじゅうにすら見られないこと。なぜか人間だけにかかっている人間業にんげんごうです。これを、凡下ぼんげが演じるならまだ知らず。——朝廷おんみずからやってどうなりましょうか
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)