“堂伽藍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうがらん50.0%
だうがらん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまにいんいんびょうびょうと、七堂伽藍どうがらん十六支院二十四坊の隅々にまでも、不気味に冴えてひびき渡ったのは丁度四ツ。——その時の鐘が鳴り終るや殆んど同時です。
一歩々々と久遠寺くおんじの七堂伽藍どうがらんが近づくに随い、ドンドンドドンコ、ドドンコドンと、一貫三百どうでもよいのあのあやに畏こい法蓮華囃子ほうれんげばやしが、谷々にこだましながら伝わりました。
むらさき袈裟けさをかけて、七堂伽藍だうがらんんだところ何程なにほどのこともあるまい、活仏様いきほとけさまぢやといふてわあ/\おがまれゝばひといきれでむねわるくなるばかりか。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)