“どうがらん”の漢字の書き方と例文
語句割合
堂伽藍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまにいんいんびょうびょうと、七堂伽藍どうがらん十六支院二十四坊の隅々にまでも、不気味に冴えてひびき渡ったのは丁度四ツ。——その時の鐘が鳴り終るや殆んど同時です。
一歩々々と久遠寺くおんじの七堂伽藍どうがらんが近づくに随い、ドンドンドドンコ、ドドンコドンと、一貫三百どうでもよいのあのあやに畏こい法蓮華囃子ほうれんげばやしが、谷々にこだましながら伝わりました。
堂伽藍どうがらん支院しいん諸堂しょどう残らずをくまなく尋ねたが似通った年頃の詣で女はおびただしくさ迷っていても、さき程のあの怪しき女程のウブ毛も悩ましい逸品は、ひとりもいないのです。