『三月八日は女の日だ（さんがつようかはおんなのひだ）』

モスクワじゅうが濡れたビードロ玉だ。きのうひどく寒かった。並木道の雪が再び凍って子供連がスキーをかつぎ出した。ところへ今夜は零下五度の春の雨が盛にふってる。どこもかしこもつるつるである。 黒くひかってそこへ街の灯かげをうつす大都会、地球の六 …

著者	宮本百合子
ジャンル	社会科学 > 社会 > 家族問題・男性・女性問題・老人問題
初出	「改造」1931（昭和6）年1月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約20分（500文字/分）
朗読目安時間	約34分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

日本（ヤポーニヤ） 外套（シューバ） 一（ラズ） 畜生（チョールト） 市（ゴーロド） 二（ドゥワ） 作家（ピサーチェリニッツア） 布（プラトーク） 十月（オクチャーブリ） 広間（ザール） 人民（ナロード） 雪崩（なだ） ない（ニェート） 凡（およ） 正餐（アベード） 疣（いぼ） 跋扈（ばっこ） 駛（はし）