“魚市場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うおいちば25.0%
うをいちば25.0%
さかないちば25.0%
せりば25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「選挙は水物みずもん——というけんど、ほんとに、ええ加減なもんじゃ。この前の商業会議所議員の改選のときにゃあ、魚市場うおいちば事件のような滑稽なことが起ったけのう」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
夕方ホテルの裏に当る青物市場いちば魚市場うをいちばを過ぎて最も奮い市街を散歩したが、狭い間口の雑貨店が不調和に濃厚な色彩を見せたのと、人間の風采ふうさいひどきたないのとが上海シヤンハイの旧城内によく似て居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
魚市場さかないちば夕映ゆふばえが血なまぐさそに照るばかり
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
魚市場せりばへ行ってみると、黒い背甲せこう擦剥すりむいて赤身をした奴がズラリと並んで飛ぶように売れて行ったものだが、これは春先から対州たいしゅうの沿岸を洗い初める暖流に乗って来た鰤の大群が
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)