“東安市場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうあんしじょう66.7%
トンアンシーチ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
否、昨日梅蘭芳（メイランファン）や楊小楼を見たる東安市場（とうあんしじょう）の吉祥（きっしょう）茶園は勿論、一昨日余叔岩（よしゅくがん）や尚小雲（しょうしょううん）を見たる前門外の三慶園よりも一層じじむさき位ならん。
北京日記抄 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
十一月×日　俺は今日洗濯物（せんたくもの）を俺自身洗濯屋へ持って行った。もっとも出入りの洗濯屋ではない。東安市場（とうあんしじょう）の側の洗濯屋である。これだけは今後も実行しなければならぬ。
馬の脚 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
張大人だって、北京の東安市場（トンアンシーチ）へ行く途中で、ちょっと見た別嬪を早速、自動車へかっぱらって、タイタイとしちゃったじゃないか、俺等にゃ結婚申込なんて、お上品なやり口は、性に合わねえんだ。
武装せる市街 (新字新仮名) ／ 黒島伝治(著)