“年魚市潟”の読み方と例文
読み方割合
あゆちがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊勢湾の突きあたりの愛知郡は旧くは年魚市潟あゆちがたといって、楊貴妃や徐福が漂着したと伝えられるほど、遠くから種々のものが流れついたのであった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
例えば、既出の高市黒人作、「桜田へ鶴鳴きわたる年魚市潟あゆちがた潮干しほひにけらし鶴鳴きわたる」(巻三・二七一)の如きである。つまり「潟をなみ」の第三句が弱いのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
桜田さくらだたづきわたる年魚市潟あゆちがた潮干しほひにけらしたづきわたる 〔巻三・二七一〕 高市黒人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)