がき)” の例文
トントン/\とあがるをすががきのうちから見て、あゝ来て呉れたなと嬉しく飛立つようですが、他の張店はりみせしている娼妓の手前もありますので
涼風一陣吹到るごとに、ませがきによろぼい懸る夕顔の影法師が婆娑ばさとして舞い出し、さてわ百合ゆりの葉末にすがる露のたまが、忽ちほたると成ッて飛迷う。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)