“瑞籬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずがき66.7%
たまがき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以前の瑞籬みずがきは、由比ごうに面した南の山にあったのだが、頼朝の入国と同時に、ここへ造営を開始され、おとといの八日までに、棟上げまでに運びができた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大兄の哄笑こうしょう忍竹しのぶを連ねた瑞籬みずがきの横で起ると、夕闇ゆうやみの微風に揺れているかしわほこだちの傍まで続いていった。卑弥呼は染衣しめごろもそでみながら、遠く松の茂みの中へ消えて行く大兄の姿を見詰めていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
坂を降りて左側の鳥居を這入はいる。花崗岩みかげいしを敷いてある道を根津神社の方へく。下駄のけいのように鳴るのが、い心持である。げた木像の据えてある随身門ずいじんもんから内を、古風な瑞籬たまがきで囲んである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)