“忍竹”の読み方と例文
読み方割合
しのぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは不弥(うみ)の国から引き上げて来た奴国(なこく)の兵士(つわもの)たちの明りであった。訶和郎と香取は忍竹(しのぶ)を連ねた簀垣(すがき)の中に身を潜(ひそ)めて、彼らの近づくのを待っていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
大兄の哄笑(こうしょう)は忍竹(しのぶ)を連ねた瑞籬(みずがき)の横で起ると、夕闇(ゆうやみ)の微風に揺れている柏(かしわ)の棖(ほこだち)の傍まで続いていった。卑弥呼は染衣(しめごろも)の袖(そで)を噛(か)みながら、遠く松の茂みの中へ消えて行く大兄の姿を見詰めていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)