“しつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シツラ
語句割合
設51.5%
拵12.1%
設備12.1%
調6.1%
七浦3.0%
営3.0%
据3.0%
營3.0%
装置3.0%
補理3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聖壇の前には半円形の演奏台が設(しつら)えてあって、そこに、ドミニク僧団の黒と白の服装をした、四人の楽人が無我恍惚の境に入っていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
車室(しやしつ)から降(お)りたのは自分(じぶん)一人(ひとり)だつた彼(かれ)に、海拔(かいばつ)二千尺(じやく)の峰(みね)に於(お)けるプラツトフオームは、恰(あたか)も雲(くも)の上(うへ)に拵(しつら)へた白(しろ)き瑪瑙(めなう)の棧敷(さじき)であるが如(ごと)く思(おも)はれたから、驛員(えきゐん)に對(たい)する挨拶(あいさつ)も
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
明王像も、女人のお出での場処にはすさまじいと云ふ者があつて、どこかへ搬んで行かれた。其よりも、郎女の為には帳台が、設備(しつら)はれてゐた安らかさ。夜も、今宵は暖かであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「いや知らすべき便(たより)がないとは、限り申さぬ。本石町の木戸際(ぎわ)には、さだめし辻籠がいることでござろう。手紙を調(しつら)え、辻籠の者に置き捨てにいたさすれば、念がとどかぬことはござるまい」
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それよりももっとひろいのは、北陸では能登(のと)の七浦(しつら)村などでいうネンガラウチで、ここでは村の鎮守(ちんじゅ)の御祭(おまつり)の日の遊びだが、西の方に行くとそれが子どものただの遊びとなっている。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今は職人の数も少かった。そして幾分不用になった空地(あきち)は庭に作られて、洒落(しゃれ)た枝折門(しおりもん)などが営(しつら)われ、石や庭木が多く植え込まれた。住居(すまい)の方もあちこち手入をされた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
清潔な卓布をかけた長方形の卓子(テーブル)が据(しつら)えられて、短いカーテンに掩(おお)われた食器棚や、戸棚や……そよそよと芝生を撫(な)でて来る柔らかな風がそのカーテンの裾(すそ)をなぶって、椅子(いす)に凭(もた)れていると
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
なし已に其議も調のひければ急に本堂(ほんだう)の脇(わき)なる座敷に上段を營(しつら)へ前に簾(みす)を下(おろ)し赤川大膳藤井左京の兩人は繼上下(つぎかみしも)にて其前に控(ひか)へ傍らに天忠和尚(をしやう)紫の衣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
家は数十丈の絶壁にいと危くも桟(かけ)づくりに装置(しつら)いて、旅客が欄に凴(よ)り深きに臨みて賞覧を縦(ほしいまま)にせんを待つものの如し。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
柱列の間(あひだ)なる廣き處は、今税關となり、演戲場の中央には、板を列ね幕を張りて、假に舞臺を補理(しつら)ひ、旅役者の興行に供せり。夜に入りて我は試(こゝろみ)に往きて看つ。