“枝折門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおりもん80.0%
しをりもん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空には月が出てみちぶちには蛍が飛んでいた。其処に唐茄子とうなすを軒にわした家があって、栗丸太の枝折門しおりもんの口には七夕たなばたの短冊竹をたててあった。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二三間小戻りすると枝折門しおりもんがあり、押せばすぐ開くところを見ると、先刻尼を見失ったのは、多分此辺だったのでしょう。
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
むかしおもへばしのぶおかかなしき上野うへの背面うしろ谷中や かのさとにかたばかりの枝折門しをりもんはるたちどまりて御覽ごらんぜよ、片枝かたえさしかきごしの紅梅こうばいいろゆかしとびあがれど、ゆるはかやぶきの軒端のきばばかり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)