“情調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころ20.0%
じょうちょう20.0%
シテインムング20.0%
ムウド20.0%
ムード20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の力では打ち消す事の出来ない悲しい執念の情調こころがこもっている。それは恐らく久能自身にも心付かなかったであろう。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この海を見、この異国情調じょうちょうをながめても、呂宋兵衛るそんべえには、詩をつくる頭もないと見え、みょうなことをつぶやいている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つの表象が中心となり、一つの形象が焦點となつて、他の意識内容は皆情調シテインムングの姿に於いて其背景を彩るのならば何の論もない。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
蒼白い白熱瓦斯の情調ムウドが曇硝子を透して流れる。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
忘れられた少年時代の情調ムードのすべてが合成され再生されて、大きな情調の力となり、彼はその支配を受けているようだった。