“じょうちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
場長14.3%
常雕14.3%
上長14.3%
冗長14.3%
定朝14.3%
常調14.3%
情調14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場長じょうちょう同僚どうりょうと話をしているのに、声がひくくてよく聞きとれないと、胸騒むなさわぎがする。そのかんにも昨夜さくや考えたことをきれぎれに思いださずにはいられない。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
事務所へはいってみると、場長じょうちょうはじめ同僚どうりょうまでに一しゅの目で自分は見られるような気がする。いつもは
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
魏の常雕じょうちょうは、短兵急に、城門へ攻めかけて来た。——が、門内はせきとして、一兵もいないようであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵はみな不用意に城壁へつかまり、常雕じょうちょうごうのきわまで馬を出して下知していた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四面楚歌そかのドイツのスパイだから、たちまち闇黒やみの中で処分されてしまうという段取りで、一度密偵団の上長じょうちょう白眼にらまれたが最後、どこにいても危険は同じことだ。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
かく冗長じょうちょうなる述懐書を獄吏ごくりに呈して、廻らぬ筆にたり顔したりける当時の振舞のはしたなさよ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
さりながら正四位しょうしい何のなにがしとあって仏師彫刻師をむこにはたがらぬも無理ならぬ人情、是非もなけれど抑々そもそも仏師は光孝こうこう天皇是忠これただの親王等の系にいで定朝じょうちょう初めて綱位こういけ、中々なかなかいやしまるべき者にあらず
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そうして腹の中で、なるほど常調じょうちょう以上の変った生活は、普通の学士などには送れないかも知れないと考えた。ところがそれを自分にさえおさえたい気がするので、わざと抵抗するような語気で
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この海を見、この異国情調じょうちょうをながめても、呂宋兵衛るそんべえには、詩をつくる頭もないと見え、みょうなことをつぶやいている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)