“楚歌”の読み方と例文
読み方割合
そか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君は何故なぜっていうのですか。何故ってね。僕は、このごろ四面楚歌そかさ。貧乏になったのも知ってるでしょう。何にも目ぼしい作書いてないものね。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
四面楚歌そかのドイツのスパイだから、たちまち闇黒やみの中で処分されてしまうという段取りで、一度密偵団の上長じょうちょう白眼にらまれたが最後、どこにいても危険は同じことだ。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
引き続き四面楚歌そかの庸三は、若い愛人を失った年寄同志のうえに、何か悪いデマが飛びそうなので、いつも礼儀を正しく警戒したが、その晩も猪口ちょくを口にする気にもならず
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)