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幾多
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いくら
ふりがな文庫
“
幾多
(
いくら
)” の例文
其
(
その
)
小高
(
こだか
)
い
所々
(
ところ/″\
)
に、
下
(
した
)
から
石段
(
いしだん
)
を
疊
(
たゝ
)
んで、
寺
(
てら
)
らしい
門
(
もん
)
を
高
(
たか
)
く
構
(
かま
)
へたのが二三
軒目
(
げんめ
)
に
着
(
つ
)
いた。
平地
(
ひらち
)
に
垣
(
かき
)
を
繞
(
めぐ
)
らして、
點在
(
てんざい
)
してゐるのは、
幾多
(
いくら
)
もあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
幾多
(
いくら
)
も違ひは致しませんのに、
賑
(
にぎや
)
かな方をいらつしやいましよ。私その代り四谷
見附
(
みつけ
)
の所までお送り申しますから」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何
(
いず
)
れにせよ、自分の性質には思い切って人に逆らうことの出来る、ピンとしたところはないので、心では思っても
行
(
おこない
)
に出すことの出来ない場合が
幾多
(
いくら
)
もある。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
その小高い所々に、下から石段を畳んで、寺らしい門を高く構えたのが二三軒目に着いた。
平地
(
ひらち
)
に垣を
繞
(
めぐ
)
らして、点在しているのは、
幾多
(
いくら
)
もあった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれど、富むと云ふのは
貪
(
むさぼ
)
つて
聚
(
あつ
)
むるのではない、又貪つて聚めんけりや貨は得られんのではない、不正な手段を
用
(
もちゐ
)
んでも、富む道は
幾多
(
いくら
)
も有るぢやらう。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
翁さん姨さんの頼と有つて見れば、僕は不承知を言ふことの出来ない身分だから、
唯々
(
はいはい
)
と言つて聞いてゐたけれど、
宮
(
みい
)
さんは
幾多
(
いくら
)
でも剛情を張つて
差支
(
さしつかへ
)
無いのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“幾多”の意味
《名詞・形容動詞》
数多く。あまた。
(出典:Wiktionary)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾個
幾年
幾干