“いくこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
郁子70.0%
幾個10.0%
幾壺10.0%
幾戸10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
………郁子いくこヨ、ワガ愛スルイトシノ妻ヨ、僕ハオ前ガ果シテコノ日記ヲ盗ミ読ミシツツアルカドウカヲ知ラナイ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いままで注意ちういせずに何度なんども/\あるいて其路そのみちから、三千ねんぜん遺物ゐぶつ幾個いくことなく發見はつけんするので、んだか金剛石こんがうせきがゴロ/\足下あしもところがつてやう氣持きもちまでして、うれしくてたまらなかつた。
この宵、妓家のたくわえの大きな酒甕さけがめは、幾壺いくこをカラにしたことか。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明るい花にうずめられた谷もあって、それからずっと岸の方は平らに開けて、酒楼しゅろうの綺麗なのも幾戸いくこかあり、士女老幼、騎馬の人、閑歩かんぽの人、生計にいそしんでいる負販ふはんの人
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)