“むべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.1%
郁子6.5%
3.2%
野木瓜3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の伝うるところの賽児の事既にはなはだ奇、修飾をらずして、一部稗史はいしたり。女仙外史の作者のりてもって筆墨をするもまたむべなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
郁子むべむとひたぶるの子らやうちすすりしじにさね吐き眼もまじろがず
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
寒山寺の鐘啻しょうていひびきわたるところ「落月鳴烏霜満天……」の詩が生まれたのもむべなるかなと思ったが、この辺の景色がいい。
沈丁花、山椒、野木瓜むべもちそれに泉水ちかく老梅の古木が、蜿々として奇なる枝振りを、見事に撓り、屈らせてゐた。
異版 浅草灯籠 (新字旧仮名) / 正岡容(著)