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ひじり
ふりがな文庫
“
聖者
(
ひじり
)” の例文
悪人も
聖者
(
ひじり
)
も尼もみなどこか滑稽で、しかもあわれな者、みな自分らと
等
(
ひと
)
しい人間たちとして、彼らは演じているのだった。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一つは枯れて土となり、一つは若葉
萌
(
も
)
え花咲きて、
百年
(
ももとせ
)
たたぬ間に野は菫の野となりぬ。この
比喩
(
ひゆ
)
を教えて国民の心の
寛
(
ひろ
)
からんことを祈りし
聖者
(
ひじり
)
おわしける。
詩想
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
男の
聖者
(
ひじり
)
が多く女の
聖者
(
ひじり
)
を
渇仰
(
かつがう
)
するに対して、女の
聖者
(
ひじり
)
は大抵男の
聖者
(
ひじり
)
に
帰依
(
きえ
)
をする。ロヨラは聖母マリヤの信仰家であつたが、婦人の多くはナザレの
耶蘇
(
ヤソ
)
と精神的結婚を遂げてゐるのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何千年のむかしの
聖者
(
ひじり
)
の声を、今まざまざとこの耳で聞くことのできた機縁に、感謝の涙があふれてきた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
されどその民の土やせて石多く風
勁
(
つよ
)
く水少なかりしかば、
聖者
(
ひじり
)
がまきしこの
言葉
(
ことのは
)
も
生育
(
そだつ
)
に由なく、花も咲かず実も結び得で枯れうせたり。しかしてその国は
荒野
(
あれの
)
と変わりつ。
詩想
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“聖者”の意味
《名詞》
聖者(せいじゃ)
聖人。
キリスト教で殉教者や特に優れた信徒のこと。
(出典:Wiktionary)
聖
常用漢字
小6
部首:⽿
13画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“聖”で始まる語句
聖
聖母
聖書
聖人
聖天
聖像
聖護院
聖旨
聖武
聖餐