所爲しわざ)” の例文
新字:所為
おこし我が子の爲と存ずる淺猿あさましき心偖々さて/\苦々にが/\しき所爲しわざなりかく淺果あさはかなる惡事何として其身ののぞみを遂ることなるべきや因て其許も能々よく/\我身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我れを何處どこまでも日蔭ものゝ人知らぬ身とて仕舞はじ、前後に心ざはりなくて胸安からんの所爲しわざとは見え透きたり、流石に御心には懸りていつぞは仇する女とおぼしめしたるか
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のせられ恥を世の中へさらしてゐても大事ないかといかりの言葉ことばも無理ならず此方も是を婚姻こんいん邪魔じやまなす者の所爲しわざと知ねば彼奸計かのかんけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吟味ぎんみせし所ろ同長屋の浪人らうにん大藤武左衞門が娘お光の所爲しわざなるよし渠等かれら自ら名乘出たるに依て明なれば今日審判しんばん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)