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まうしわけ
よく
是れで
寒く
無いのう、お
節介なれど
私がおこして
遣りませう、
炭取を
此處へと
仰しやるに、
書生はおそれ
入りて、
何時も
無精を
致しまする、
申譯の
無い
事でと
有難いを
迷惑らしう
流石に
信如袖ふり
切りて
行すぎる
事もならず、さりとて
人の
思はくいよ/\
愁らければ、
手近の
枝を
引寄せて
好惡かまはず
申譯ばかりに
折りて、
投つけるやうにすたすたと
行過ぎるを
主從の
間に
氣の
毒などゝの
御懸念ある
筈なし、お
前さまのおん
身に
御病氣その
外何事ありても、
夫はみな
小生が
罪なり、
御兩親さまのお
位牌さては
小生が
亡兩親に
對して
雪三何の
申譯なければ