“にくげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憎気40.0%
悪気20.0%
憎氣20.0%
惡氣10.0%
肉芽10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と遠山(えんざん)の眉(まゆ)を逆立てたさまが、怒れる羅浮仙(らふせん)のように凄艶に見えた。玄蕃は憎気(にくげ)な歯を見せてせせら笑った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
之に反して与次郎の如きは露悪党の領袖だけに、度々(たび/\)僕に迷惑を掛けて、始末に了(お)へぬいたづらものだが、悪気(にくげ)がない。可愛らしい所がある。丁度亜米利加(アメリカ)人の金銭に対して露骨なのと一般だ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こんなのは、しかし憎氣(にくげ)はない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
や或るひは面體(めんてい)惡氣(にくげ)に心は善良(ぜんりやう)成(な)るも有(あり)或ひに面體(めんてい)柔和(にうわ)にして胸中(きようちう)大膽不敵(だいたんふてき)なる者有所謂(いはゆる)外面如菩薩(げめんによぼさつ)内心(ないしん)如夜刄(によやしや)と佛(ほとけ)も説給ひし如し然れば其面體(めんてい)柔和にして形容(なりかたち)も柔和(おとなし)やかなる者の言事は自然と直なる樣に聞ゆれども其事は邪心(じやしん)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
水疱(すゐはう)はいつか破(やぶ)れて糜爛(びらん)した患部(くわんぶ)を、油(あぶら)は見(み)るから厭(いと)はしく且(か)つ穢(きたな)くして居(ゐ)た。死(し)んだ細胞(さいぼう)の下(した)から鮮(あざや)かに赤(あか)く見(み)え始(はじ)めた肉芽(にくげ)は外部(ぐわいぶ)の刺戟(しげき)に對(たい)して少(すこ)しの抵抗力(ていかうりよく)も持(も)つて居(ゐ)ない細胞(さいぼう)の集(あつま)りである。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)