“あっき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪鬼76.5%
悪気23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかねいろの都の空にまたしても悪鬼あっき羅刹らせつのよろこび声が聞える時の迫りつつあるのではないかと戦慄した。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
広巳は悪鬼あっきのようになって追っかけた。定七も広栄もどうすることもできなかった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
怪人かいじん呂宋兵衛がこのまくのうらにしのんでいて、石見守いわみのかみはらをあわせ、かれ一りゅう邪法じゃほうをおこなって、試合場しあいじょうに一どう悪気あっきをおくり、衆人しゅうじんの眼をげんわくさせているのではないかしら?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お松がいま言うた九重の亡魂なきたまでなければ、竜之助の身の中から湧いて出る悪気あっき