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悪鬼
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あっき
ふりがな文庫
“
悪鬼
(
あっき
)” の例文
旧字:
惡鬼
恐ろしい力で、これを、ふりほどき、つきとばし、
悪鬼
(
あっき
)
のようにあれまわって、岩の廊下を、奥へ、奥へと走っていきます。
魔法博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
(月雲にかくる)あゝ
信頼
(
のぶより
)
の怨霊よ。
成親
(
なりちか
)
の怨霊よ。わしにつけ。わしにつけ。
地獄
(
じごく
)
に住む
悪鬼
(
あっき
)
よ。
陰府
(
よみ
)
に住む
羅刹
(
らせつ
)
よ。
湿地
(
しっち
)
に住むありとあらゆる
妖魔
(
ようま
)
よ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
茜
(
あかね
)
いろの都の空にまたしても
悪鬼
(
あっき
)
や
羅刹
(
らせつ
)
のよろこび声が聞える時の迫りつつあるのではないかと戦慄した。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
広巳は
悪鬼
(
あっき
)
のようになって追っかけた。定七も広栄もどうすることもできなかった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
と、
悪鬼
(
あっき
)
は
拳
(
こぶし
)
を固めて、青竜王を
丁々
(
ちょうちょう
)
と
擲
(
なぐ
)
った。探偵は歯を喰い縛って
怺
(
こら
)
えた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
しかもそれ等の霊魂は、死の瞬間に
於
(
おい
)
て
忿怒
(
ふんぬ
)
に充ち、残忍性に充ち、まるで
悪鬼
(
あっき
)
夜叉
(
やしゃ
)
の状態に置かれて居る。そんなのが、死後の世界から人間世界に働きかけて、いつまでも
禍乱
(
からん
)
の種子を蒔く。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
マグダラのマリヤに
憑
(
つ
)
きまとった七つの
悪鬼
(
あっき
)
を逐われたことを、死んだラザルを活かされたことを、水の上を歩かれたことを、
驢馬
(
ろば
)
の背にジェルサレムへ入られたことを、悲しい最後の
夕餉
(
ゆうげ
)
のことを
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
悪鬼
(
あっき
)
羅刹
(
らせつ
)
よりも物凄い。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、玄徳は、身に
鎧
(
よろい
)
を重ね、宝剣を
佩
(
は
)
き、
悪鬼
(
あっき
)
羅刹
(
らせつ
)
も来れと、心をすえて更に駒をすすめた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭上にごうごうどすんどすんと天地をゆすぶる雷鳴を聞きながら、腕組みをした
悪鬼
(
あっき
)
のごとき
形相
(
ぎょうそう
)
の谷博士が、まばたきもせず、ガラス箱の中の人造生物をみつめている光景のすさまじさ。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
中原
(
ちゅうげん
)
に
土岐
(
とき
)
源氏の旗をひるがえす考えで貯蔵しておいた火薬が、今は、祖先からの城を、一片の焦土に化して、
悪鬼
(
あっき
)
のように、人の
屍
(
かばね
)
も、山の木々も、焼き立てているのだった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
X号はにたにたと、
悪鬼
(
あっき
)
の笑いを浮かべながら、博士の頭にメスを入れた。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし、ひとたび人間が、信念に身をかためてむかう時は、
刀刃
(
とうじん
)
も折れ、どんな
悪鬼
(
あっき
)
も
羅刹
(
らせつ
)
も、かならず
退
(
しりぞ
)
けうるという教えもある。ふたりがふりかぶった太刀は、まさに信念の一刀だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『やっ。
悪鬼
(
あっき
)
?』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“悪鬼”の意味
《名詞》
悪鬼(あっき)
人に祟りをするような妖怪、鬼。
(出典:Wiktionary)
“悪鬼”の解説
悪鬼(あっき)は、日本や中国・朝鮮半島などに伝わる人間たちに対して悪をばらまく鬼たちの総称のひとつ。邪鬼(じゃき)、悪魔などとも総称される。
(出典:Wikipedia)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
“悪鬼”で始まる語句
悪鬼羅刹
悪鬼貝
悪鬼怨霊
悪鬼入其身