“成親”の読み方と例文
読み方割合
なりちか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三位中将維盛には、過ぐる鹿ヶ谷事件で憤死した新大納言成親なりちかの娘で、当代一の美女といわれるほどの美しい北の方があった。
俊寛は、いな御身おんみの父の成親なりちか卿こそ、真の発頭人である。清盛が、御身の父を都で失わなかったのは、藤氏とうし一門の考えようを、はばかったからである。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
おれがこの島へ流されたのは、治承じしょう元年七月の始じゃ。おれは一度も成親なりちかきょうと、天下なぞを計った覚えはない。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)