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なりちか
ふりがな文庫
“
成親
(
なりちか
)” の例文
三位中将維盛には、過ぐる鹿ヶ谷事件で憤死した新大納言
成親
(
なりちか
)
の娘で、当代一の美女といわれるほどの美しい北の方があった。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
俊寛は、いな
御身
(
おんみ
)
の父の
成親
(
なりちか
)
卿こそ、真の発頭人である。清盛が、御身の父を都で失わなかったのは、
藤氏
(
とうし
)
一門の考えようを、
憚
(
はばか
)
ったからである。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
おれがこの島へ流されたのは、
治承
(
じしょう
)
元年七月の始じゃ。おれは一度も
成親
(
なりちか
)
の
卿
(
きょう
)
と、天下なぞを計った覚えはない。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
新大納言
成親
(
なりちか
)
とか、
平判官康頼
(
へいほうがんやすより
)
とかいう反動分子を語らって、法皇を
擁
(
よう
)
し奉り、幾たびも、この山荘に集まって
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(月雲にかくる)あゝ
信頼
(
のぶより
)
の怨霊よ。
成親
(
なりちか
)
の怨霊よ。わしにつけ。わしにつけ。
地獄
(
じごく
)
に住む
悪鬼
(
あっき
)
よ。
陰府
(
よみ
)
に住む
羅刹
(
らせつ
)
よ。
湿地
(
しっち
)
に住むありとあらゆる
妖魔
(
ようま
)
よ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
▼ もっと見る
そこへ権十郎の
成親
(
なりちか
)
と猿之助の
多田蔵人
(
ただのくろうど
)
が出て来て、だんまり模様になるというような筋で、格別に面白い場面でもなかったが、その序幕が終るまで父は場内へはいって来なかった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
成親
(
なりちか
)
の卿の天下同様、
平家
(
へいけ
)
の天下より悪いかも知れぬ。
何故
(
なぜ
)
と云えば俊寛は、
浄海入道
(
じょうかいにゅうどう
)
より物わかりが
好
(
よ
)
い。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
相国の
嫡子
(
ちゃくし
)
の小松
重盛
(
しげもり
)
が左大将に、次男の
宗盛
(
むねもり
)
が右大将に昇官して、徳大寺、花山院の諸卿をも超え、自分の上にも坐ったということが、何としても新大納言
成親
(
なりちか
)
には
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“成親”で始まる語句
成親殿
成親卿