“刀刃”の読み方と例文
読み方割合
とうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身に徳があれば刀刃とうじんも段々に折れることでございましょう、徳がなければ刃を待たずしても亡ぶるものでございます。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼は、琵琶師びわしが琵琶を弾ずるときのように、長剣を、きっさきを上に、膝のうえに斜めにかまえて、声を合わせて、左手のつめ刀刃とうじんをはじくのである。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
豊かに結ばれた唇には、刀刃とうじんの堅きを段々にやぶり、風濤洪水ふうとうこうずいの暴力を和やかにしずむる無限の力強さがある。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)