“禍乱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からん83.3%
クワラン16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(この人は、王道にって、真に国を憂うる英雄ではない。むしろ国乱をして、いよいよ禍乱からんへ追い込む覇道の姦雄かんゆうだ)と怖れをなして、途中の旅籠はたごから彼を見限り
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかもそれ等の霊魂は、死の瞬間におい忿怒ふんぬに充ち、残忍性に充ち、まるで悪鬼あっき夜叉やしゃの状態に置かれて居る。そんなのが、死後の世界から人間世界に働きかけて、いつまでも禍乱からんの種子を蒔く。
サキノ源中納言北畠具行ハ、先帝ノ帷幄ヰアクニカクレ、天下ヲ禍乱クワランニ投ジタル逆謀ノ首魁シユクワイタリシ事、スデニ歴乎レツキタリ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)