“禍機”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かき80.0%
くわき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなわけで、これまでたまたまにっていた少女と毎日顔を合わせるようになる。禍機かきはそこにひそんでいた。盲目の性慾は時を得顔にその暗い手を伸して、かれを未知のすさんだ道に押遣おしやった。
いな、独り独と英とのみではない。露西亜ロシア人はスラヴ民族を以て優秀なりと認むれば、仏蘭西フランス人は拉典ラテン民族を以て優秀なりと認める。しかして、皆相持して下らぬ。即ち、其処そこ禍機かきが潜伏するのである。
列強環視の中心に在る日本 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
鎮圧は平穏の徴候に非ずして、却て激昂の禍機くわきを包蔵する者に外ならず。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)