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禍機
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かき
ふりがな文庫
“
禍機
(
かき
)” の例文
そんなわけで、これまでたまたまに
遇
(
あ
)
っていた少女と毎日顔を合わせるようになる。
禍機
(
かき
)
はそこに
潜
(
ひそ
)
んでいた。盲目の性慾は時を得顔にその暗い手を伸して、かれを未知のすさんだ道に
押遣
(
おしや
)
った。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
否
(
いな
)
、独り独と英とのみではない。
露西亜
(
ロシア
)
人はスラヴ民族を以て優秀なりと認むれば、
仏蘭西
(
フランス
)
人は
拉典
(
ラテン
)
民族を以て優秀なりと認める。
而
(
しか
)
して、皆相持して下らぬ。即ち、
其処
(
そこ
)
に
禍機
(
かき
)
が潜伏するのである。
列強環視の中心に在る日本
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
加うるに
彼
(
か
)
の
葡萄牙
(
ポルトガル
)
、
西班牙
(
スペイン
)
人らは、その西南諸島に加うる
権詐
(
けんさ
)
、
詭奪
(
きだつ
)
の手段を以て我に向わんと欲し、
而
(
しこう
)
して内国の人心は
洶々
(
きょうきょう
)
として、動乱の
禍機
(
かき
)
、
動
(
やや
)
もすれば宗教を
籍
(
か
)
りて、
脚下
(
きゃっか
)
に破裂せんとす。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
禍機
(
かき
)
を
履
(
ふ
)
んで
鎖金
(
しょうきん
)
帳底
(
ちょうてい
)
に向う
愛卿伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“禍機”の意味
《名詞》
災禍が起こるを兆し。凶兆。
(出典:Wiktionary)
禍
常用漢字
中学
部首:⽰
13画
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
“禍”で始まる語句
禍
禍根
禍害
禍乱
禍因
禍津日
禍福
禍殃
禍事
禍悪