“わるぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪気91.3%
惡氣8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悪くなさらないで下さいましな。ああいう変った方ですから、悪気わるぎで仰言ったのではございませんでしょうし、熱の加減もあったでしょうし……。
変な男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
何しに来たつて、お前さんがとがめるやうに聞くから言ふんだが、何も其のうしよう、うしようといふ悪気わるぎはない。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けれども惡氣わるぎのない穿鑿好きで、戸棚や卓子テエブルの中を掻き𢌞してゐる内に、彼女は、先づ佛蘭西語の本を二册と、シルレルのものを一册と、獨逸語の文典と辭書を見附けた。
「氣の毒なことに、お關を助けるつもりでやつた細工だ。最初は大した惡氣わるぎがなかつたらう」