惡氣わるぎ)” の例文
新字:悪気
けれども惡氣わるぎのない穿鑿好きで、戸棚や卓子テエブルの中を掻き𢌞してゐる内に、彼女は、先づ佛蘭西語の本を二册と、シルレルのものを一册と、獨逸語の文典と辭書を見附けた。
「氣の毒なことに、お關を助けるつもりでやつた細工だ。最初は大した惡氣わるぎがなかつたらう」