“惡氣”のいろいろな読み方と例文
新字:悪気
読み方割合
わるぎ33.3%
あくき16.7%
さむけ16.7%
にくげ16.7%
わるき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども惡氣わるぎのない穿鑿好きで、戸棚や卓子テエブルの中を掻き𢌞してゐる内に、彼女は、先づ佛蘭西語の本を二册と、シルレルのものを一册と、獨逸語の文典と辭書を見附けた。
いしうへ惡氣あくきのぼりて
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
嗚呼アノ爺もめさせられた、と思ふと、渠は云ふに云はれぬ惡氣さむけを感じた。何處へ行つても恐ろしい怖ろしい不安が渠にいて來る。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
や或るひは面體めんてい惡氣にくげに心は善良ぜんりやうるもあり或ひに面體めんてい柔和にうわにして胸中きようちう大膽不敵だいたんふてきなる者有所謂いはゆる外面如菩薩げめんによぼさつ内心ないしん如夜刄によやしやほとけも説給ひし如し然れば其面體めんてい柔和にして形容なりかたち柔和おとなしやかなる者の言事は自然と直なる樣に聞ゆれども其事は邪心じやしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たくはへ後江戸へ轉居ひきうつりて今かゝ大層たいそうの暮しはすれども生得しやうとく律義りちぎの男にて少も惡氣わるきなく人の言事を何に寄ず眞實まことなりと思ふにぞ此度も吾助が言葉を眞實まことと思ひいさゝか疑ふ心なく奉公の中に五十兩金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)