“悪気”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡氣
読み方(ふりがな)割合
わるぎ48.4%
わるげ29.0%
あっき12.9%
あくき3.2%
さむけ3.2%
にくげ3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“悪気”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > 戯曲50.0%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]3.4%
文学 > 英米文学 > 小説 物語1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
何しに来たつて、お前さんがとがめるやうに聞くから言ふんだが、何も其のうしよう、うしようといふ悪気わるぎはない。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お千代はそれほど力になる話相手ではないが悪気わるぎのない親切な女であるから、よめ小姑こじゅうとの仲でも二人は仲よくしている。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
モデル。(悪気わるげに。)そんな訳ではございませんが、ふいとそう思ったもんですから。それにことばのはずみですわ。
わかいおりに悪気わるげのない不良少女団長であった彼女の、子供らしい思い附きにすぎないのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お松がいま言うた九重の亡魂なきたまでなければ、竜之助の身の中から湧いて出る悪気あっき
こんな悪気あっきが立ちのぼるのだろうて……
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
神職 (魔を切るが如く、太刀たちふりひらめかしつつ後退あとずさる)したたかな邪気じゃ、古今の悪気あくきじゃ、はげしい汚濁じゃ、わざわいじゃ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんなに大陽気なのに、将門はなお、陽気に陽気にと、不足らしくいっていた。肌の悪気さむけが、強欲に布をまといたがるように、寂しさを打ち消すものが欲しかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これに反して与次郎のごときは露悪党の領袖りょうしゅうだけに、たびたびぼくに迷惑をかけて、始末におえぬいたずら者だが、悪気にくげがない。可愛らしいところがある。ちょうどアメリカ人の金銭に対して露骨なのと一般だ。それ自身が目的である。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)