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悪気
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わるげ
ふりがな文庫
“
悪気
(
わるげ
)” の例文
旧字:
惡氣
『去年ですか。
私
(
わたし
)
は又、
其点
(
そこ
)
に気が付かなかつたもんですから……』と、孝子は少しきまり
悪気
(
わるげ
)
にして、其児の名を別の帳簿に書入れる。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
わたしの
骨折
(
ほねおり
)
なんかは、なんでもございませんわ。(画家は
何
(
な
)
んの事か、分らぬらしく、娘の顔を見る。娘は
間
(
ま
)
の
悪気
(
わるげ
)
に。)
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
もう忘れていた幼名を呼ぶばかりでなく、
悪気
(
わるげ
)
のこもった
罵
(
ののし
)
り声に、範宴も性善坊も、ちょっと、
胆
(
きも
)
を奪われて立っていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「失礼いたした、袴氏、
悪気
(
わるげ
)
でやった所業ではござらぬ。まずご勘弁を願うとして、拙者ことは
柴田
(
しばた
)
三郎兵衛。本郷三好坂に塾を構え兵学の講義をいたしおる者」
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と言って小夜子のこの行動にも別に意志があるわけでもなかった。
少
(
わか
)
いおりに
悪気
(
わるげ
)
のない不良少女団長であった彼女の、子供らしい思い附きにすぎないのであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
やや久しゅうして男極めて心地
悪気
(
わるげ
)
に顔など欠けて血出でながら食物ども持ち来って饗し喜ぶ事限りなし、蜈蚣を切り放って木を伐り懸けて焼き
了
(
お
)
う、さて男釣り人どもに礼を厚く述べ
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「私が見たところでは、この娘の顔には、そんな
悪気
(
わるげ
)
が
微塵
(
みじん
)
もない——」
銭形平次捕物控:009 人肌地蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
与八は一時の怒りに道庵先生へ
武者振
(
むしゃぶ
)
りついてみましたけれども、もともと
悪気
(
わるげ
)
があるのではないですから、持扱い兼ねていると、道庵先生はいい気になって、与八の頭へ噛りついたり引っ掻いたり
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
悪気
(
わるげ
)
でなく、そういって、笑いながら、承諾した。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
お重はかえってきまり
悪気
(
わるげ
)
に
躊躇
(
ちゅうちょ
)
した。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(気まり
悪気
(
わるげ
)
に内へ引っこむ)
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
(
間
(
ま
)
の
悪気
(
わるげ
)
に。)そんな訳ではございませんが、ふいとそう思ったもんですから。それに
詞
(
ことば
)
のはずみですわ。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
“悪気”の意味
《名詞》
悪い空気。
災いをなす気。
(出典:Wiktionary)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業