“糜爛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びらん97.0%
ただ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり女で、年は三十七八歳、或は四十歳くらゐであらうか、かなり重症の、勿論結節型で高度の潰瘍に顔面は糜爛びらんし、盲目であつた。
続癩院記録 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
如何いかにも、よく見ると、その傷痕は「恐怖王」と読まれた。まさか死体糜爛びらんのあとが、偶然この様な形を現わした訳ではあるまい。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
けれども患者の病名だの処方だのを書いた紙箋しせんを繰って、胃が少し糜爛ただれたんだという事だけ教えてくれた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)